おまかせルーマニア・ブルガリア10日間

2018年 5月 14日 〜 23日
H.I.S. Impresso (添乗員:新堀友子さん)
に参加して



PART.6  世界遺産リラの僧院   世界遺産ボヤナ教会   ソフィア   帰路





 





ブルガリア国旗










 
 日程 8日目 5月21日

8時30分 ソフィアのBESTWESTERN HOTEL EXPOを出て世界遺産リラの僧院(リラ修道院)へ。

11時 リラの僧院(リラ修道院)に到着。

リラ修道院は、ブルガリア最大のブルガリア正教会の修道院。「リラの聖ヨハネ修道院」、または「リラの僧院」とも称される。
ブルガリアの首都ソフィアから117キロメートルに位置する。キュステンディル州リラ自治体にある。
修道院はリラ山脈の北西、及び海抜1147メートルの高さにあるリラ川の深い低地にある。
伝承からリラ修道院は、ブルガリア皇帝ペタル1世の統治する時代(927年−968年)に、リラの聖イオアン(イヴァン・リルスキ)という一人の僧がリラの荒野で祈りを捧げる日々をおくるようになりました。長い年月を自然の恵みだけで過ごしていましたが、たまたま放牧をする人が見つけ、その様子が人伝えで広がりやがて多くの人が集まってくるのです。
教えを受けるためリラへやって来た彼の教え子達が周囲の援助を受けながら小さな教会を建設していた間、自らの財産を貧しい人々に分け与え、自らは洞窟で生活していたイヴァン・リルスキ。
こうして出来たのがリラ修道院の始まりと言われています。
イヴァン・リルスキは後に聖者として、ブルガリア正教会の重要な一人となるのです。
創設以来、リラの修道院はブルガリアの統治者から後援され、尊重されてきた。オスマン征服まで続いた第二次ブルガリア帝国のほぼ全てのツァールによって大規模な寄付が行われ、修道院は12世紀から14世紀にかけ、ブルガリア国民の意識の中で文化的・精神的中心の頂点を極めた。

リラ修道院は14世紀中に、フレリョ・ドラゴヴォラという名の地方封建王により、現在の位置に再建された。修道院内の複合建築物にはこの時代に建てられたものが現在まで残されており、フレリョの塔(1334年 - 1335年竣工)やその隣にある小さな教会(1343年竣工)などがあげられる。司教の椅子や豪華に彫刻された修道院の門も、この時代に属するものである。しかし、14世紀末のオスマン人が出現し、修道院への数々の襲撃や破壊が15世紀半ばまで行われた。
だが、その後ロシア正教会、アトス山にあったロシコンの修道院による寄付のお陰で、15世紀末には聖ヨハネの遺品を持ってキュステンディル地域からやってきた、3人の兄弟によりリラ修道院は改築が施されたのである。

入口は小さな作りとなっていますが、そこは既に美しいブルガリア正教会の世界観が描かれています。
アーチ型の門と歴史を感じる石畳。そこを通り抜けると圧倒的な迫力でリラ修道院が目の前に。

敷地を取り囲むように建てられた白い柱と綺麗に並ぶアーチ門の住居棟は、地下を除いて4階建て。300もの部屋、4つの聖堂、大修道院長室などが入っているのですが、住居部分の2階以上は立ち入り禁止です。
1階にある、巨大な器があることで知られている厨房や、年季ある印刷物を収容する図書館を含む歴史博物館へは入場できます。

敷地の中央に建っているのが聖堂と呼ばれる聖母誕生教会。1833年の火災により焼失後、建築家はペタル・イワノビッチにより1834年から約4年の歳月をかけて再建され、リラ修道院の中心的な建物となっています。白黒の縞模様のアーチ内はアーケードとなっていて、壁と天井一面に色彩豊かなフレスコ画で埋め尽くされた圧倒的な迫力で見る者を魅了する一大フレスコ画の世界。36の聖書の場面やこの地方の生活の様子が極彩色のまま保たれています。
ザハリ・ゾクラフを含む当時のイコン画家が無償で描いたとされます。
教会内に足を踏み入れるとそこには、聖堂の横幅いっぱいに設置された黄金に輝くイコノスタ(たくさんのイコンで飾られた壁)に立ちすくむばかりです。壁には、精緻な彫刻が施され、表面には金箔が貼られており、ブルガリア木彫芸術の最高傑作と言われるものです。
なお、聖堂内部は撮影禁止となっていました。

聖母誕生教会と並んで建つのが14世紀当時のままのフレリョの塔です。これはセルビアの貴族フレリョ・ドロゴボラの寄進により造られたものです。19世紀のリラ修道院の大火災にも、唯一被害を免れたのがフレリョの塔です。
14世紀に建てられた当時のままの姿がそこに残されています。
石造りの塔の外壁には壁画が施されているのですが、さすがに色褪せも見られますが美しさを保っています。1階にはお土産物屋さんが入り、宗教関係のお土産物が並びます。2階より上は1844年に鐘が吊るされて鐘楼になっていて、今でも修道士さんが鐘を鳴らしています。

10世紀に創設されたリラ修道院は、ブルガリアにおいて最も文化的、歴史的、建築学的に重要な遺跡の一つであると評価されており、こうした理由から、リラ修道院複合建築物は、1983年にユネスコの世界遺産へ登録された。


  12時 リラの僧院での観光を終えて少し戻って、周りを標高2500メートル級の山々と葡萄畑で囲まれ、バラの花があちこちで咲き誇るリラ村にある川沿いのレストランでマス料理の昼食。
このあたりの家の煙突の上にはコウノトリの巣が乗っていて中にはコウノトリの姿も見られました。

13時 昼食後ボヤナへ
















 
 日程 8日目 5月21日

14時45分 ボヤナ教会 に到着。

ボヤナ教会入場観光(約45分)
中世ブルガリア美術の最高傑作として知られるフレスコ画で世界的にたいへん有名。
ソフィア市の近郊、ヴィトシャ山の麓に位置する世界遺産ボヤナ教会。外から見るとひなびた一軒家の様な佇まい。教会は、それぞれ11世紀、13世紀、19世紀半ばにと、三度にわたり建設されたもので、3つの部分に別れています。

一番古いのは奥側にある11世紀に造られたものですが、お宝があるのは真ん中の13世紀に造られた聖パンテレイモン聖堂。当時ソフィア地方の領主だったカロヤン伯爵の寄進で造られたとか。1259年に描かれたビザンチン様式の240枚のフレスコ画が、このボヤナ教会を一躍世界的に有名にしました。

絵の中で最も印象的なのは、教会の建築に大きく寄与したカロヤン とその妻デシスラヴァ。その他には、有名なもので聖ニコライの生涯の18の場面や聖イヅァン・リルスキーの最古の肖像等があります。

高度な計画と技術力を必要とするレスコ画。このボヤナ教会は、中世ブルガリアの優れた絵画技術を示す例証として世界遺産に選ばれたのです。
残念ながら撮影禁止でした。


  15時45分 リラの僧院とボヤナ教会での見学を済ませると再びソフィアへ。
ソフィアは、7千年以上遡ることが出来るヨーロッパの中でも古い都市の一つです。
明日夜の出発まで2日間に亘って観光します。









 



 日程 8日目 5月21日

15時40分 ソフィア市内観光

聖ゲオルギ教会
4世紀にローマ帝国により建てられたソフィアに現存する最古の教会です。
教会内部に入る事が出来、内部の壁や天井には10〜14世紀に描かれた宗教画が見られます。また、教会の後ろにはローマ帝国時代の浴場跡も残っています。

国立美術館と国立民俗博物館
ブルガリアで初めて出来た国立美術館。この建物は、オスマントルコ帝国に支配された時代に市庁舎として建てられ、解放後は王宮として使われてきたものです。巨匠ラブレノフの作品など、ブルガリアの芸術家の作品が多く展示されています。
また国立美術館の右半分は国立民俗博物館となっており、ブルガリア各地の民族衣装と工芸品などが展示されています。

アレクサンダル・ネフスキー寺院
バルカン半島で最も美しいと称される教会「アレクサンダル・ネフスキー寺院」。収容人数は5000人、高さは60メートルで12の黄金のドームを持つネオ・ビザンツ様式の大きな教会です。
この教会は、帝政ロシア支配下の1877年に起こった露土戦争において戦死した約20万名のロシア兵を慰霊する目的で、1882年から40年の年月を費やし建てられたものです。

聖ネデリャ教会
石造りのブルガリア正教の教会です。かつては木造の教会だったのですが、オスマントルコ帝国の支配から解放された後に、今のような建物に造り替えられました。何百とともされた蝋燭が照らされる内部、内装のデザインも凝っていて一見の価値ありです。

バーニャ・バシ・ジャーミア
ブルガリアの首都ソフィアの中心地にひときわ目立つイスラム寺院「バーニャ・バシ・ジャーミア」があります。遠くからでも細長い尖塔と丸いドーム屋根がみえ、ソフィア観光の中心地になる建物です。





 日程 9日目 5月22日

ブルガリアの首都ソフィアでの観光2日目です。
帰国に備えて荷物を纏めてホテルのクロークに預けて地下鉄と徒歩での観光。
昨日見れなかった観光箇所を中心に歩きました。

まず最初はセルディカ遺跡です。地下鉄セルディカ駅で降りた所にあります。旧共産党本部の間の地下を含めた一帯で、この街で生活している人々にとってはただの通路・・・普段の生活の中に古代の遺跡があり、とてもユニークな場所です。
この遺跡は、地下鉄工事の際に偶然発見されたものです。古代のローマ帝国時代の遺跡は、コンスタンティヌス大帝(在位272年-337年)が「セルディカは私のローマ」という言葉を残した程、重要視され繁栄していたのです。
紀元前1世紀に古代ローマに征服され、その後はローマ帝国による支配が続きました。現在多く見られるものは2〜14世紀に作られた城壁です。
ローマ時代の壺などが多く発掘されており、未だに研究が続いてている場所です。

10時からは大統領官邸の衛兵交代式
セルディカ遺跡のすぐそばにある旧共産党本部から、道路を渡ったところに大統領官邸あります。大統領官邸前に衛兵が立っており、厳重な警備の様子が伝わってきます。
学校行事でやってきたのか、大勢の子供達と待ちます。
やがて左側から足並みを揃えて5人の衛兵がやって来ました。向きを変えて官邸に入る衛兵と玄関前に立つ衛兵。やがて中から交代した衛兵が出て来て、交代式は終わり、左側へと銃を捧げ持ち足を高く上げて行進して戻って行きました。

ユダヤ教のソフィア・シナゴーグ
大統領官邸から徒歩約5分、地下鉄セルディカ駅の反対側に位置するのが「ソフィア・シナゴーグ」です。ここは1909年に建てられたユダヤ教の施設で、落慶式にはブルガリア王フェルディナンド一世も出席しているほど。
歴史の重みが感じられる美しい寺院ですが、ブルガリア正教が中心の国でありながら、他宗教も共存している寛容さも持っているブルガリアです。

ブルガリア国立歌劇場(ソフィア国立歌劇場)ソフィア国立オペラ・バレエ劇場とも呼ばれる
オスマン帝国の支配から解放された後の1890年、東洋と西洋の十字路に位置し、政治的にも経済的にも不安定な状態にあった小国ブルガリアに建設されたソフィア国立歌劇場。
以降ブルガリアのオペラ界にとって、世界的に活躍する幾多の才能を育てる場所となった。
西ヨーロッパやロシアからの多大な影響を受けオペラ、バレーを進化させ今なお各種のフェスティバルや復活祭音楽祭等、ソフィア国立歌劇場は情熱と強い創造力を失わずに、最も忠実な支援者である観客との絆を大切に保ち、国内の音楽の伝統を守り、発展させている。
残念ながらこの日は扉が固く閉ざされ、人の気配間が無く中には入れなかった。

セントラル・ハリ
このバーニャ・バシ・ジャーミアの斜め向かい側には、歴史を感じさせる石造りの大きな建物が見えるはず。政府機関が使っていたかのような重厚な建物は1910年に建てられたソフィアの中央市場。政変が続いていた1990年代に営業が停止し、長らく放置されていた建物でしたが、近年、食料品や生活雑貨を扱うセントラル・ハリ(ショッピングセンター)に生まれ変わりました。
ショッピングセンターといっても、屋根や入り口には大きな看板などもなく一見すると普通の歴史的建造物と思って通過してしまいそうになる外観です。
地上2階地下1階の館内は屋根にガラスをはめ込んでいる部分が多くあり、日差しがたっぷり入る開放的な空間。特に買い物をしなくても、街歩きの休憩に気軽に使えるショッピングセンターです。
1階はB級グルメの宝庫!ブルガリア人が愛する白チーズをたっぷりサンドしたサンドイッチやヨーグルトドリンクの「アイリャン」、ボリュームたっぷりのピザにパスタまでさまざまなグルメが並んでいて、サンドイッチとから揚げ、ヨーグルトドリンクで早めの夕食を済ませてホテルに戻りました。


















 日程 9日目 5月22日

19時 ホテルのロビーに再集合してバスで空港へ

22時30分 カタール航空226便にて乗り継ぎ地のドーハに向けて出発。

機内で夕食が出てドーハ国際空港到着は翌23日の午前3時20分。


 日程 10日目 5月23日

ブルガリアのソフィアからのカタール航空226便がドーハ国際空港に到着したのは午前3時20分。
ターミナルを移動し6時45分出発の東京・羽田空港行きカタール航空812便に搭乗。
機内では2回の食事が出て、22時 定刻より40分も早く羽田空港に到着。
預けた荷物の受け取りと入国手続きを済ませたら・・・成田の家まで帰れる電車はもう間に合わない(泣)。

カタール航空では搭乗券を見せるだけで平和島温泉での入浴と仮眠、しかも館内着・タオル・朝食付の無料プランが利用できます。羽田空港国際線ターミナルからの無料送迎バスで平和島温泉へ。





                   




                
  
 7つの世界遺産・ブルガリアの美しい村・バラの谷を含む17都市を巡る おまかせルーマニア・ブルガリア10日間 TOPページへと戻ります。


PART 1:ブカレストへ  トゥルゴヴィシュテ  ホレズ修道院

PART 2:シビウ  ビエルタン要塞教会  シギショアラ歴史地区
PART 3:サスキズ要塞教会  ブラショフ  ブラン城
PART 4:シナイア  ブカレスト  イワノヴォ岩窟教会
PART 5:ヴェリコ・タルノヴォ  カザンラク  コプリフシティツァ
PART 6:リラの僧院  ボヤナ教会  ソフィア  帰路



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陽光のマルタをめぐる8日間

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南インド   ラオス   ポーランド大周遊   春色に染まるオランダ・ベルギードイツ
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