6月5日に東京・竹芝桟橋より定期船の「おがさわら丸」に乗り南へ約1000km。25時間半の船旅で世界遺産登録直前の小笠原諸島の父島へ行きました。
小笠原は海外より遠い東京都です。
小笠原諸島には飛行場が無いため6日に一便のこの船便が島民の生活を支えています。新聞や郵便物も6日分がまとめて配達されます。
世界自然遺産に登録されるだけあって素晴らしい自然が待っています。東京の竹芝桟橋を午前10時に出港した「おがさわら丸」は翌日の午前11時30分頃に小笠原諸島の中心となる父島の二見港に入港します。港には大勢の出迎えの人が待っていました。
1月1日に海開きが行なわれる寒さ知らずの亜熱帯の島です。
小笠原到着日の午後はバスで半日島内観光へと向かいました。展望台から真っ青な海を眺め、島の中央部にある直径が20mもの巨大な電波望遠鏡を見学したり、熱帯植物園にも。
宿泊したオレンジハウスの近くでは、10cmくらいもある大きなオカヤドカリや翼を広げると1m近くにもなるオガサワラオオコウモリも見られました。
ちょうどウミガメの産卵シーズンで砂浜には亀の足跡が残っていて、産卵が確認された砂浜には目印となる枯枝が立てられています。
上の写真は左が島の名物料理の「島寿し」、右は亀の刺身です。
父島には数多くのビーチがありますが、どこの浜辺へ行っても人の姿を探すのが困難なほど静かです。
南の島だけあって1年中色とりどりの花が咲き乱れています。最近では「パッションフルーツ」の栽培が盛んで、生のまま食べたりジュースやジャムにもされています。
小笠原へ着いた次の日には「小笠原観光」の1日クルーズに参加しました。
二見港のすぐ隣りの大村桟橋から「ドリームV」に乗船してすぐ近くの「南島」へと向かい、貴重な自然が残されているために1日に上陸出来る人数が制限されている「南島」へ上陸して観光しました。
その後「ボニンブルー」の海原をホエールウオッチングへと向かいました。
南島の近くまでクジラの姿を求めて船を走らせましたが、残念ながらこの日はくじらさんには会えませんでした。
再び父島近くに戻って来るとマンタがお出迎えしてくれました。マンタと一緒に泳ぐために海に入ったら・・・マンタはかなり遠くに。
すると今度はイルカが群れで近づいて来ました。イルカはすごい速さで船の周囲を泳ぎ回っています。
イルカと一緒に泳ぐ「ドルフィンスイム」ですがイルカの泳ぎは速く、一緒に泳ぐというより海の中に入って周囲を泳ぎ回るイルカさんを見ている・・・という感じです。
波の静かな入り江に船を停め、かなり遅いランチタイム。
昼食後もマンタやイルカを探し最後は兄島瀬戸の海中公園でカラフルな熱帯魚と遊んで夕方5時に二見港に戻ってきました。
小笠原の海はクジラやイルカ、マンタ、たくさんの熱帯魚たちの楽園でした。この綺麗な海がいつまでも維持されるようにと思わずにはいられません。
「おがさわら丸」の出港時は名物ともなっている賑やかな見送り風景です。出港後たくさんのボートが「おがさわら丸」に伴走して、一隻ずつ「おがさわら丸」に近付いては豪快に海に飛び込んで見送ってくれる様子はここだけの見送りです。
これだけでも小笠原に来た価値がありそう・・・?
また小笠原を訪れたい。クジラにも会いたい。母島にも行ってみたい・・・・
今回の小笠原旅行では小笠原海運の「おが丸パック」を使いました。宿泊はオレンジハウス。2部屋だけのこじんまりとした宿ですが、ゆっくりと寛げるとてもいい宿でした。
1人当たりの旅行代金は基本料金がオレンジハウスでの3泊6食込みで66,000円、船室を特2等にアップしたので差額として往復で24,240円。
合計90,240円でした。
他に島内観光と1日クルーズ併せて10,800円。別に船内と小笠原での昼食代も必要です。