悠久なるシルクロード　ウルムチ・トルファン

ウルムチから西安へ

阪急トラピックス（添乗員：平井さん）に参加して．．．2012年5月23日―30日

　
（Part　１）
ウルムチ・トルファン

５月２３日（水）
この旅行のスタートとなるウルムチまでの直行便はないので、成田空港１７時発の中国東方航空５２２便で上海経由の西安に向かう。
成田を離陸したのは１７時２０分。離陸後すぐに機内食が出たが評判通り？でおいしくなかった。個人モニターもない退屈なフライトで西安国際空港到着は２３時４５分。西安市内のホテルへの到着時には日付が替わっていた。

　５月２４日（木）
朝７時４５分にホテルをチェックアウトして西安空港の国内線用のターミナルへと向かう。
ウルムチ行きの中国東方航空２７６９便が西安を離陸したのは１１時００分。機内で昼食が出たが、なに・・これ？っていう感じのモノだった。
幸い窓側の席がとれたので、広大な中国大陸をひたすら眺めていた。砂漠地帯が延々と続いていて時折見えてくる集落にほっとする。
雪を被った天山山脈が見えてくるとウルムチは近い。
１４時３０分にウルムチ空港に到着。

　５月２４日（木）
ウルムチは新疆ウイグル自治区の首都でウイグル族、カザフ族、モンゴル族、回族などと漢族等４０以上ものもの種族が暮らしている。
ウルムチでの観光は新疆ウイグル自治区博物館とバザールだけ。郊外に天池という風光明媚な湖があるのだけれどこの旅行では予定に入っていない。
新疆ウイグル自治区博物館は大きな近代的な建物で、石器時代からの新疆の歴史が学べるようになっている。砂漠の中から発掘されたシルクロードを使っての東西交易が行なわれていた時代の遺物と共に「楼蘭美女」のミイラが展示されていた。

５月２５日（金）
ウルムチのホテルを８時半に出て陸路にてトルファンへ。
その途中で風力発電所に立ち寄った。３０００基もの発電用の風車が一面に立ち並ぶ様は圧巻だ。このような大規模な風力発電所を何箇所か目にした。
トルファンはウルムチの東１８０ｋｍあまり、トルファン盆地の中央に位置していて、かつてはシルクロードの要衝として栄えた。
トルファン盆地の標高は最も低い所ではマイナス１５４ｍと高温、超乾燥地帯となっている。夏前の今は３０度を少し超えたぐらいで、それほどの暑さを感じることはなかった。
トルファンに到着後最初に地下水路（カレーズ）の見学。周囲の山からの冷たい水が流れる地下水路を見学出来る。
その後「交河故城」を見学。
午後は「高昌故城」「アスターナ古墳群」「ベゼクリク千仏洞」等を見学。
観光の途中では「火焔山」を眺めての写真ストップ。

「交河故城」は文字通り２つの河が交わる高台に６世紀に築かれた城塞で、今目にすることが出来るのは唐代の城塞跡。東西１ｋｍ南北３００ｍの広大な遺構が広がっていて往時の生活が偲ばれる。
まったく日陰のない中を徒歩での観光は時間をかけてゆっくりと・・・

「高昌故城」は漢代に築かれた交河故城よりも広い城址で、こちらは「ロバ車」に乗っての見学。
ロバ車に座って広大な荒涼とした遺構を眺め、途中でかつては高昌国として１０００年もの間栄えたという街？を散策。

ベゼクリク千仏洞は火焔山の中腹、ムルトゥク河の南岸に位置する石窟群。

ウイグル語で「装飾された家」を意味するこれらの石窟の開削は６世紀とされるが、その後この地に広まったイスラム教徒らによって破壊されたり各国からの探検隊によって剥ぎ取られたりして壁画は殆んど残っていず剥ぎ取られた壁面が痛々しい。石窟内の写真撮影は禁止。

観光後はレストランでラグ麺などのこの地方の料理を食べてトルファン駅に向かい、４人１室の寝台車に納まりトルファンを後にして敦煌へと向かった。