クラブツーリズムのツアーにて

 2017年9月20日(水) ~ 9月27日(水)






 








PART 3:コーチン デリー再発見 アクシャルダム寺院 帰路








日程6日目 9月25日(月)

ハウスボートを下船後アレッピーを後にしてコーチンへ。

着後はコーチン市内観光へ

アラビア海に面する港町のケララ州コーチンは、14世紀頃から貿易で栄えました。中国やアラブや古代ローマなどから多くの商人が訪れました。1503年にはポルトガルの植民地となり、ポルトガルの探検家ヴァスコ・ダ・ガマはここインドのコーチンで亡くなっています。
その後オランダやイギリスにも植民地支配されます。
港町であり、そして数か国から植民地支配された歴史を持つコーチンは、様々な文化や宗教の影響を受けてきました。
インド全土ではヒンドゥー教徒が大半を占めていますが、コーチンではキリスト教の教会やユダヤ教のシナゴーグ(会堂)等も街中にいくつもあり、食文化の中にもコーチンならではの特徴があり、新鮮なシーフードを使った料理が多いのが特徴です。その中でも、特にココナッツミルクとシーフードを使ったケララ式フィッシュカレーのミーン・モイリー、コリアンダーパウダーをたっぷり使ったカレーのフッシュ・マッパスもご当地カレーです。


聖フランチェスコ教会
フォート・コーチンエリアにポルトガル宣教師によって1503年に建てられたインドで最も古いヨーロッパスタイルの教会です。
とはいっても高い尖塔などはなく見た感じではポルトガル風ということでしょうか?
教会内には、1524年に亡くなったバスコダ・ガマの墓がありますが、遺体は14年後にリスボンに移送されています。
カトリックの教会として建てられた教会ですが、オランダ時代はプロテスタント、イギリス時代は英国国教会、現在はインドのキリスト教会として使用されています。
内装は真っ白な壁と船底のような天井、かなりシンプルです。


サンタクルス大聖堂
聖フランシス教会のそばにサンタクルス大聖堂がありました。聖フランチェスコ教会とは違いこちらはファサードの左右に尖塔を備えた完全にヨーロピアンスタイル。
だが中に入ってみると明るくカラフルに装飾された主祭壇に驚かされます。
日本人にも馴染みの宣教師・聖ザビエルの像がありました。


ダッチパレス
1555年に、ポルトガル人がコーチ藩王のために建造したマッタンチェリー宮殿(Mattanchery Palece)で、のちにオランダ総督が住んだ為にダッチパレスとも呼ばれています。
現在は建物の2階が博物館として一般公開され、木造のアンティーク家具やヒンドゥー教の神話にまつわる壁画を見ることができます。
博物館内は撮影は禁止になっていました。


シナゴーグ
マッタンチェリー宮殿の裏側にある「Paradesi/Jewish Synagogue」。シナゴーグとは「ユダヤ教の会堂」を意味します。
ユダヤ人コミュニティがあったマッタンチェリー地区に16世紀に建てられました。


チャイニーズ・フィッシング・ネット
中国人の鄭和によって紹介されたのでチャイニーズ・フィッシング・ネットと言われている、コーチンでのみ見ることができる数百年前から続けられている伝統的な漁法です。
チャイニーズ・フィッシング・ネットは何本もの丸太を使って土台を作り、20m程の巨大な網を沈め、魚の群れを待ってその網を引っ張り上げて魚を取るという方法。
フォート・コーチンの海沿いにたくさん並んでいて、その前では、釣った魚が売られています。近くにはシーフードレストランが幾つかあり、買い求めた魚も料理してもらえます。

観光途中にレストランでシーフードの昼食
昼食後に何故だかよくは分からなかったけれど、洗濯工場へ。


カタカリダンスショー
南インドの伝統舞踊で、インド四大古典舞踏の一つ、また世界三大化粧劇の一つであるカタカリダンス。
「カタ」は物語、「カリ」は舞踏を表す言葉。演者は、言葉を発せず手指や動き、表情によって感情を表し、ヒンドゥーの古代叙事詩を題材にしたインド南部のアラビア海に面した地方に伝わる古典舞踊。
本番開始1時間前に劇場入りし演者のメイクアップの様子を見学。舞台の中央に化粧道具一式を並べて、自分の顔をまるで仮面のように、歌舞伎の隈取りのような化粧をしていく。
この日の演目は本来なら8時間も演じられる「ナラカースラバトム」よりバーガヴァタプラー。
役者は男性のみで、言葉は発せずに目や眉の動きだけで感情を表現している。
喜怒哀楽の表情ぐらいは見ていてもわかるが、ストーリーはあまりよくわからなかった。


カタカリダンスショー終演後コーチンのABAD HOTELへチェックインしすぐに夕食。

コーチン ABAD HOTEL 泊








日程7日目 9月26日 (火)

朝早い便にてデリーへ向かうために4時半に弁当を受け取りコーチン空港へ向け真っ暗な中をホテルを後に。
5時05分コーチン国際空港着。空港ビルの入り口でeチケットとパスポートのチェック、ビル内に入るとX線検査。
エアインディア(AI)のカウンターに並び個人チェックイン。コーチン~デリーとデリー~成田の2枚の航空券をもらう。デリーまでは通路側座席を確保出来ず3人掛けの真ん中の30B、デリー~成田も通路側なしとのこと。まだ相当に時間があるのに・・・何故?
ロビーで弁当を開き、バナナを食べグァバジュースを飲む。その後、出国審査を抜けて搭乗口ロビーへ。
7時00分 AI466便登場、機種はA321型、3-3座席、182席。
うとうとしているうちに離陸、機内でも朝食。カットフルーとベーグルを食べ、コーヒーを飲む。

デリー着 10時45分

乗継を利用して、『タンドリーランチ&デリー再発見ツアー』
通常のデリー観光には含まれない世界最大のヒンドゥー教寺院であるアクシャルダム寺院入場観光とガンジー記念館の見学、昼食はタンドリーチキン発祥の店として知られる有名レストラン「モティ・マハル」。


ガンジー記念館(ガンジースミリティ)
ガンディスミリティはデリーの”ラール・キラー”のすぐ近くにある記念館。
ガンディの住居であり、射殺された場所でもあります。
記念館内にはガンジー氏の軌跡が展示されています。
ジオラマでガンジー氏が人種差別を無くす活動を始めた経緯が時代ごとに展示されていて、子供にも分かりやすくなっています。
前日からの言動や行動がすべて記録として展示されています。実際に使用されていた杖やメガネなども展示されています。
ガンジーが住んでいた部屋の前からガンジー氏の足跡がその通りと感じられるように転々と作られており、綺麗な芝生の中でそれが途絶えているのです。
そこが暗殺された場所で、灯火がともっており、最後の言葉「Hei Ram おお神よ」と刻まれたメモリアルの石碑が建っています。


タンドリーチキン発祥の老舗「モティ・マハル」
モティ・マハルは、1947年創業のインド パンジャーブ地方の郷土料理であるタンドリーチキンをインドだけでなく世界に広めた有名老舗レストランで、ガイドブックに載っているタンドリーチキンの発祥のお店です。
本家のタンドリーチキン、どれもおいしくいただきました。


アクシャルダム寺院入場観光は次項にて
















アクシャルダム寺院
2005年に建造。砂岩と大理石を用いた高さ43メートルの石造建築であり、ビシュヌ派の聖人スワミナラヤンを祀るアクシャルナム寺院(Swaminarayan Akshardha)。
アクシャルダムとは「最高神の住まい」という意味です。全体は純潔と平和を象徴するピンク色の石と白い大理石でできており、高さが 43m、長さが 108mあり、40ヘクタールの広大な敷地に建っています。
2007年、世界最大のヒンズー教寺院としてギネスブックに認定されました。

入場料は無料ですが、入場に際しての規制が厳しく、カメラや携帯、バッグ等を含め、ペットボトルのミネラルウォーターもまでもが敷地内へ持込禁止となっていました。
そのため、手荷物の預けカウンターでは長蛇の列となります。
この後男女別にボディーチェックもあり、ポケットの中の財布は持ち込みO.Kでした。スマホや携帯電話を持ち込むのは不可能です。
セキュリティーチェックを受け参道の途中で履物も脱がなければいけません。

この巨大なアクシャルダムマンディールは、234本の凝った彫刻が施された柱、 9つの華やかなドーム、20本の四角形の尖塔、および20,000本のインドのヒンズー教の精神的な個性の彫像で構成されています。
寺院内に足を踏み入れると今まで見てきたヒンズー教寺院とのあまりの違いように「エッ」と驚かされます。
広い堂内にゆったりと仏像が安置されていて、しかも明るくとても綺麗です。
寺院の外壁には数えられないほどのゾウの石像やインド史の重要な人物や神々の像で飾られていて、ヒンズー教の文化的遺産や高い精神性を人々に伝えています。

今回のツアーでは時間がなかったですが、古代インドの建築や伝統を紹介する施設、庭園、噴水のショーやボート・ライドなどのアトラクションを通じて、インドの文化や歴史が説明されます。スワミナラヤンの生涯をジオラマで紹介するアトラクション施設などもあります。
また、敷地内には大きなフードコートもあり、家族揃ってこれらのアトラクションや食事を楽しみ1日中過ごすことが出来ます。
さらに、夜になるとライトアップ光のイベントも開催されています。
こうした所以もあり、宗教施設というより、テーマパークのように楽しめることから「インド版ディズニーランド」の異名を持っているとのことです。

ここに紹介した写真は、カメラの持ち込みが出来なかったので「アクシャルダム寺院のH・P」より借用しました。



















観光後、インディラ・ガンディー国際空港へ

出国審査、手荷物検査を済ませ、搭乗ゲート20Bへ。
20時15分発 AI-306便に搭乗、直行便にて帰国の途へ
機種はB787-8型、3-3-3席並び、残念ながら通路側席は取れず後部から3列目の窓側席。トイレには近いけどね。
離陸後ドリンクと一緒に夕食。
うとうとと寝たり起きたりととても退屈な時間。



 日程8日目 9月27日 (水)

午前7時、日本の領空に入り長崎上空に差し掛かるころに朝食。
成田国際空港にほぼ定刻の8時50分に到着。


南インドを旅行して感じたのは
・人が穏やかで押し売りや客引きも少ない。路上で物乞いをする姿にはあまり出会わなかった。
・ベジタリアンが多く、カレーもデリーとその周辺の北部インドに比べるととてもマイルド。
・海岸線が長く海はきれい、田畑や緑が多く自然も豊か。


この次には西インドにも行ってみたいと思いました。




                                     
   PART 1 へと戻ります。


PART 1:デリーで乗り継ぎチェンナイへ カーンチプラム マハバリープラム

PART 2:マドゥライ コモリン岬とカニャークマリ バックウォーター1泊クルーズ

PART 3:コーチン デリー再発見 帰路

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