クラブツーリズムのツアーにて

 2017年9月20日(水) 〜 9月27日(水)






 







PART 2:マドゥライ コモリン岬とカニャークマリ バックウォーター1泊クルーズ











日程3日目 9月22日(金)

朝食を済ませ8時15分チェンナイ空港へ。
チェンナイ(旧マドラス)発 11時30分 エアインディア AI-671便にてマドゥライへ 座席は12F(窓側席)。

マドゥライ着 12時35分 着後、昼食。

食後マドゥライ観光へ

マドゥライは、人口90万人を超える大都会でドラヴィダ文化の中心地。
南インドでは、ヒンドゥー教徒の家の玄関前に花のような模様が描かれているのをよく目にします。「コーラム」と呼ばれています。
一度地面に水を撒いて湿らせ、その上から白い粉で模様を描きます。中には彩色されたのも見受けられます。
この模様を描くのは女性の日課で、花嫁修業の一つとされ、各家庭で受け継がれているそうです。
家庭の繁栄を願い、家に女神を呼び込むためとも、厄災を遠ざけるる魔除けの意味合いもあるそうで、毎朝書き直されるそうです。


ミーナークシー・アンマン寺院
ミナークシー寺院はこの街のシンボルであり、街の中どこからでも目にする色鮮やかで高いゴープラム。
ミーナークシーは女神です。シバ神の奥さまです。南インドで敬愛されているこの土地の土着の神で「魚の目を持つ女神」と言われています。
ミナークシー寺院には東西南北にゴープラムがあり、寺院全体の正門にあたるのは東の塔門(ゴープラム)。最も高いゴープラムは南門で高さは約60mです。
特にミナークシー寺院のゴープラムは「おもちゃ箱をひっくり返したような」と形容される、全面を埋め尽くす極彩色のおびただしいヒンドゥーの神々や動物たちの像、多神教のヒンドゥーとインドを象徴するカオスな小宇宙です。
ミーナークシー・アンマン寺院へは南の塔門脇のセキュリティチェックの列に並ぶ必要があります。
手荷物を持っては入れません。カメラもダメですがスマホは撮影料を払って持ち込み・撮影出来ました。
ドラビダ様式寺院の最高峰とされる南インド最大の巨大なヒンドゥー寺院です。寺院は正方形の形をしています。
内部も女神様を祀る寺院だけあって、金色の壁や柱、天井のカラフルな電飾等で明るく派手な印象を受けました。


ティルマライ・ナーヤカ宮殿
17世紀、北インドのイスラー王朝の脅威を退け、寺院をはじめとする多くの建造物を残したティルマライ・ヤーナカ王が1636年に建造させた宮殿です。
インドの他の巨大建造物に比べるとちょっと小さ目ですが、かつては今の4倍の広さがあったようです。
王冠の間、謁見の間等が残っています。
真っ白で太い柱が並ぶ回廊や、奥にある博物館として使用されている部屋の彫刻など、見どころはたくさんあります。部屋毎に異なる天井も見事です。


ガンディー記念博物館
インド独立の歴史とガンディーの功績のわかるマドゥライの新市街の住宅街にある博物館です。
見た目はイギリスのコロニアル建築といった感じで、以前は植民地政府の役所か何かを真っ白に塗り直したのでしょうか。
17世紀からのヨーロッパの植民地支配、特にイギリスへの絶え間ないインドの抵抗の歴史がわかるように、ガンディーの写真とタミル語と英語で書かれた説明ボードが何枚も。
ガンディーおよびインドの歴史についての勉強のための資料館といった感じです。
インド各地にはガンディーを記念した博物館が多くありますが、マドゥライのガンディー記念博物館にはガンディーが暗殺されたときに身に着けていた血染めの衣服が展示されています。暗殺から70年近くが経ち、血の色は褪せてはいますが、インド独立の父といわれるガンディーを身近に感じられました。


マドゥライ Regency Madurai by GRT Hotels 泊













日程4日目 9月23日(土)

マドゥライ発カニャークマリへ
マドゥライのホテルを8時に出て一路、インド最南端のコモリン岬を目指します。
バスで6時間近くは掛かると言われていましたが、コモリン岬のあるカニャークマリの、SPARSA HOTELへは12時30分に到着、ホテル内レストランで昼食。
食後は部屋に入ってシエスタ(昼寝)タイム。

16時からカニャークマリの街散策
カニャークマリは、インド南部のタミル・ナードゥ州カニャークマリ県にある都市。インド亜大陸の最南端の都市であり、その最南端はコモリン岬です。
コモリン岬はヒンドゥー教の聖地でもあり、ヒンドゥー教徒・イスラム教徒問わず多くの巡礼者が訪れます。 「クマリ」とは、神話上の失われた大陸の名称であり、そこにあったとされる山脈の一つの名で、そこを流れていたとされる大きな川の名でもあります。
この岬の沖は、アラビア海・インド洋・ベンガル湾の3つの海が出会う所でもあります。
インドで唯一、太陽が海から昇り、海へ沈んで行く場所でもあり、世界でも最も美しい日の出と夕日が見れる場所と言われていて、たくさんの観光客がこれを目当てに訪れています。
ただ観光地には必ずある「xx岬」みたいな看板などは見当たりません。
インド亜大陸が海に落ち込む先はガート(沐浴場)になっていて沐浴する人や海水浴を楽しむ人々でかなりの混雑です。
でもガンジス川のそれとはちょっと雰囲気が違ってあまり宗教的な感じはしません。


クマリ・アンマン寺院
タミルナドゥ州の町カニャークマリのインド半島最南端の岬に位置し、町の名の由来となった女神クマリを祀る寺院です。
8世紀に建てられたヒンズー教寺院でアラビア海、ベンガル湾、インド洋の3つの海の合流する海面を見下ろす海岸沿いにあります。
紅白の垂れ幕のような塀に囲まれた、巨大寺院を見慣れた目には物足りなく見えるこじんまりとした寺院です。
クマリが処女神であるため、男性信者は上半身裸にならなければ入場出来ませんが何故?よくわかりません。
ヒンドゥー教徒でなくても入れますがカメラを持っての入場は出来ません。


ヴィヴェーカナンダ岩
コモリン岬の東側の海上に浮かぶ二つの岩です。といってもコモリン岬のガート(沐浴場)から眺めると一つの小島のように見えます。
片方の岩には赤っぽい建物が建っています。ここに19世紀末のヒンズー教の宗教改革者ヴィヴェーカーナンダが訪れたことで記念館が建てられています。ヒンズー教徒にとって聖地のようなところのようで、今も多くの人がこの記念堂を訪れています。
隣の岩にはティルヴァッルヴァルという5〜6世紀のタミル文学の有名な詩人の像が建っています。残念ながら工事中なのか足場で囲われていました。


ガンディー記念堂。
色も鮮やかでなんだか可愛らしさを感じるような、外見だけでもかなりインパクトのある建物です。
インド建国の父、マハトマ・ガンディーの遺灰を海に流す前に保管するために建てられたものです。3つの海が合流する場所なので、インドの主な宗教であるヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教の宗教間の融和をイメージしているそう。
中では、ガンジーの生涯、功績を説明した写真、展示物などで紹介されていて、小学生のグループが先生から説明を受けていました。


その後インド最南端の地での夕日観賞
まだ太陽が高い時間から地元の人たちとともに海上を眺めます。幸いこの日は快晴。
素晴らしいサンセットでした。



  ホテルに戻って夕食。

  コモリン岬 SPARSA RESORT 泊 







日程5日目 9月24日(日)

早朝 コモリン岬にて朝日観賞
コモリン岬の日の出を拝むために、5時半にホテルを出て、展望タワーへ。すでに地元の人や巡礼の人達、我々のような観光客でかなり込み合っていました。
夜明け前の白み始めた空にヴィヴェーカーナンダ岩とティルヴァッルヴァル像が浮かび上がってきます。やがて赤みがましてきてヴィヴェーカーナンダ岩の真上から大きな朝日が昇って来ました。
毎年富士山頂からご来光を眺めていますが、この日の朝日はとても神々しい感じがしました。



ホテルに戻り、朝食

食後 一路、ケララ州のアレッピー(アラップーラ)へ向かいます。














午後1時にアレッピーに到着。すぐに昼食。かつてのを改装したハウスボートにて、バックウォーター1泊クルーズへ向かうためにハウスボート乗り場へ。

ケララ州の海岸線、特にコーチンの南側には、無数の川と入江が複雑なデルタ地帯が広がっています。この地域を「バックウォーター」(水郷地帯)と呼ぶのですが、ここから貸し切りハウスボートで一泊二日の船の旅。
この「バックウォーター・クルーズ」の中心となる町は、クイロンとアレッピー。
「ハウスボート・ドック」には、ハウスボートがズラリと並んでいます!
「ハウスボート」とは、かつて米やスパイスの運搬に使われていた、ケララの伝統的な木造船「ケットゥーヴァラム(Kettuvalam)」を改装したクルー付きの貸切り船のこと。
船の内部にはベッドルームやバスルーム、リビングやテラス、キッチン、トイレなどが完備され、エアコンもついています。
別名ハネムーンボートとも呼ばれるこの「ハウスボート」は、ケララ州を案内するパンフレットには、必ずと言っていいほど紹介されているケララ観光の目玉のひとつなのです!アレッピーには、1000以上のハウスボートがあると言われています。

「ハウスボート」には寝室が1部屋から4部屋くらいで、今回割り当てられた船は3室ありました。
部屋はベッドルーム、シャワールーム、トイレがあり、エアコンは夜間のみ利用出来るとのことでした。
船首はオープンなリビング兼ダイニング兼テラスとなっていて、飲み物や果物が置かれています。
乗船が終わったハウスボートは、ゆっくりと港を出港し、北へ向かって水路を航行していきます。“椰子の木の州”ケララならではの風景を眺めながら。
周囲には、同じように出港したたくたくさんのハウスボートの姿が!
船首のテラスのテーブル上にはインド産マンゴーと紅茶が用意されティータイム。
この地域は、紀元前3世紀には、すでに海外との交易があったと言われ、エジプトやフェニキア、バビロニアや中国から人や物資が数多く流入してきていました。
ケララ州で産出された米やスパイスは、ハウスボートに載せられ、バックウォーターの水路を通って海外へと運び出されたのです。
ハウスボートは、このバックウォーターの水路を進んでいきます。
時折すれ違うハウスボートには観光客だけでなく地元の方と見える姿も。
川岸には、多くの椰子の木やバナナなどの南国の植物が立ち並び、民家もちらほらと見られ、のんびと釣り糸を垂れている人や、洗い物をする姿等そこに住む人々の生活を垣間見ることができます。

殆んどのボートもは「ベンバナード湖」へと向かっていきます。
しばらくすると、ハウスボートは「ベンバナード湖」に到着。
遠くまで続く水面と遥かに椰子の木の立ち並ぶ姿。バックウォーター地域の南国感とその広さにまず驚かされます。
まるで海のような湖面には魚などを捕獲している漁師たちの姿もチラホラ。
ハウスボートは、大きく回ってゆっくりと向きを変えて先ほどのとは異なる水路へ。
水路の向こうには、広大な田園地帯が広がっているのが見えます。
ケララ州の主食はお米。粒の大きなケララの赤米は、この田園で作られているのです。
南国的な風情の椰子の木とバナナの木の緑、そして、その向こうに広がる田園の緑が目に鮮やか。
そんな、牧歌的な楽園のような風景をただただ眺め続けるという贅沢な時間。
そして、夕暮れ時、椰子の木が深緑色に色づき、斜めから差し込む陽光が川面に長い影を落とし始めた頃、ハウスボートは岸辺に接岸し、エンジンを止めました。
到着したのは、村の岸辺に用意されている宿泊ポイント。
ここで朝まで停泊し、夜を明かすのです。
岸の向こうには広大な田園風景が見えます。
この辺りは、「クッタナード(Kuttanad)」と呼ばれる地域。
インドで最も海抜が低いと言われる土地で、海抜はマイナス1〜2m。海面下で耕作が行われる世界でも数少ない地域のひとつであるのだとか。
そこは「水田」ではなくもはや「水中」。この辺りは”ケララのライスボウル”とも呼ばれるところ。
人々が主食として食べているお米を生産しているインドきっての穀倉地帯です。
刻々と変化していく夕焼けの風景は、とても情緒豊かで美しいものでした。
専任のコックさんの用意してくれた南インド料理の夕食を頂き、この日は薄雲がかかっていて綺麗な星空は見れなかったので船室に戻りシャワーを浴びベッドへ。
虫やカエルの鳴き声を聞きながらいつしか眠っていました。


ハウスボート 泊









 日程6日目 9月25日(月)

朝目を覚まして船首のテラス席に向かうと既に紅茶の用意が。
緑の田園風景を楽しみやがてが朝食タイム。
食事が終わるとハウスボートは、岸を離れ朝の日の光を浴びた水路を進み、昨日の昼に出発した「ハウスボート・ドック」へと向かいます。
朝のバックウォーターの風景は、昼間や夕方とはまた違って、爽やかでとても良い雰囲気。
周りには、同じように「ハウスボート・ドック」へと戻る船がたくさん!
「ハウスボート・ドック」への到着は午前10時



下船後アレッピーを後にしてコーチンへ。






                                     
   PART 3 へと続きます。


PART 1:デリーで乗り継ぎチェンナイへ カーンチプラム マハバリープラム

PART 2:マドゥライ コモリン岬とカニャークマリ バックウォーター1泊クルーズ

PART 3:コーチン デリー再発見 帰路

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